5.3. [ Source ] セクション

このセクションでは線源粒子の情報を定義します。 粒子を発生させる領域の形状はs-typeにより指定し、表にある値が選択できます。

[source]で指定できるパラメータには、s-type固有のものと共通のものがあり、同じパラメータでもs-typeによって意味が変わる場合がありますのでご注意ください。 これらの詳細については、次ページ以降の説明をご参照ください。

表 5.3.1 s-type

説明

(省略不可)

線源タイプ

1, 4

円柱(円面、ペンシルビーム)。

2, 5

角柱(長方形)。

3, 6

ガウス分布(x,y,z独立)。

7, 8

一般パラボラ分布(x,y,z独立)。

9, 10

球及び球殻分布。

11

位相空間線源。

12

Decay-turtleの出力を読み込む。

13, 14

ガウス分布(xy平面)。

15, 16

一般パラボラ分布(xy平面)。

17

Dump data線源(dumpファイルの読み込み)。

18, 19

円錐形状。

20, 21

三角柱形状。

22, 23

xyzメッシュ空間分布。

24

連続四面体線源。

26

面上分布。

100

ユーザー定義のソースプログラム。usrsors.fにプログラムを書きこみコンパイルする。

s-type=4,5,6,8,10,14,16,19,21,23は、バージョン2.94以前の仕様です。 なお、バージョン2.95以降でe0とe-typeの両方が定義されている場合は、 従来のs-typeによる指定が優先されますので、ご注意ください。 例えば、s-type=1であればe0が、s-type=4であればe-typeの定義が有効となります。

粒子のエネルギーは、単色であればe0で指定し、分布をもつ場合は e-type により指定します

e-typeの指定方法については、 5.3.19 章 をご覧ください。 [source]セクションにおけるエネルギーの単位は、基本的にMeV/n(核子当たりのMeV)です。 ただし、核子で構成されない粒子(光子、電子、パイオン、ミューオンなど)の場合は、MeVです。

入射粒子の方向は dir, phi, dom の3つパラメータを用いて指定します。 図 5.3.1 にこれらと入射粒子の方向との関係を示します。 入射粒子の方向を太い実線で表しており、極角と方位角をそれぞれ \(\theta,\phi\) とした場合に、 \(\cos\theta=\) dir , \(\phi=\) phi の関係があります。 ただし、 dir\(\cos\theta\) の値を、 phi はdegree単位の値を与えます。 phi は省略可能で、その場合はランダムとなります。 dom は入射粒子を発生させる際、一定の広がりをもたせる場合に利用します。 dir, phi で決定した方向を中心に、平面角で \(\psi=\) dom 、すなわち立体角として \(2\pi(1-\cos\psi)\) の範囲で入射粒子の方向をランダムに決定します。 dom の値もdegree単位です。

入射粒子の方向を等方分布させたい場合は dir=all と設定します。 他に、 dir=data とし、その下に a-type サブセクションを用意することにより、任意の関数やデータの角分布をもつ線源を模擬できます。

dir は、 s-type=9 とそれ以外で意味が違うので注意してください。 また、 s-type=11,12 では dir \(=\pm1\) しか指定できません。

source direction

図 5.3.1 入射粒子の方向とパラメータ dir, phi, dom の関係。