5.3.9. 球及び球殻分布ソース¶
s-type=9のソースタイプです。球及び球殻分布ソースタイプに必要なパラメータを以下に示します。 パラメータの順序は自由です。 (D=***) のあるものは、省略可能です。
値 |
説明 |
(D=0.0) |
球及び球殻分布の中心の \(x\) 座標[cm]。 |
値 |
説明 |
(D=0.0) |
球及び球殻分布の中心の \(y\) 座標[cm]。 |
値 |
説明 |
(D=0.0) |
球及び球殻分布の中心の \(z\) 座標[cm]。 |
値 |
説明 |
(D=0.0) |
球及び球殻分布の内半径[cm]。ゼロの場合は球。 |
値 |
説明 |
(D=0.0) |
球及び球殻分布の外半径[cm]。 |
値 |
説明 |
(D=1.0) |
入射粒子の方向。 |
[-1,1] |
球の中心からの外向き法線に対する方向余弦。 方位角は常に等方。 |
data |
球の中心からの外向き法線に対する方向余弦分布。 a-type サブセクションが必要。 方位角は常に等方。 |
all |
球殻領域から等方分布。球面上にRI線源が付着した状態を再現したい場合などに用いる。 |
-all |
球の中心からの法線の内向き \(\cos\) 分布。 外側から等方的に物質を照射したい場合に用いる。ウェイトを使って中心方向にバイアスを掛けるため、 dir=iso よりも効率的に中心にある物体を照射できる。ただし、 ag1 などのパラメータは使えない。 |
iso |
中心から r1 の距離にある半径 r2 の円面から垂直に球側に向けて一様分布。 dir=-all と異なりバイアスは掛からないが、 ag1 などのパラメータが利用可能。 宇宙線線源モードの奨励設定。 |
値 |
説明 |
(D=-1.0) |
天頂角( \(z\) 軸 \(+\) 方向に対する方向余弦)のカットオフ最小値。 dir=iso のみ有効。 |
値 |
説明 |
(D=1.0) |
上記カットオフ最大値。 |
値 |
説明 |
(D=0.0) |
方位角[degree]のカットオフ最小値。 dir=iso のみ有効。 \(-360\) から \(+360\) の範囲で設定可能。 線源が進行する方向ではなく発生する方位角である点に注意。 |
値 |
説明 |
(D=360.0) |
上記カットオフ最大値。 |
値 |
説明 |
(D=0) |
ag1,ag2,pg1,pg2 を使って角度範囲を指定した場合、もしくは宇宙線線源モードで eg1,eg2 を使ってエネルギー範囲を指定した場合( 5.3.19.10 章 参照)にカットオフされた粒子の処理方法。=0 エネルギーが0の光子を発生させることにより、次のヒストリーに進む。=1 許容角度・エネルギー範囲内に粒子を必ず発生させるように乱数を調整する。 |
値 |
説明 |
(初期値無し) |
(単色の場合)入射粒子のエネルギー[MeV/n]。これとe-typeのどちらかの指定が必要。 |
値 |
説明 |
(初期値無し) |
(分布をもつ場合)入射粒子のエネルギー[MeV/n]。これとe0のどちらかの指定が必要。 |
外側から等方的に照射される線源を再現したい場合は、 dir=-all もしくは iso, r1=r2 とします。 その際の球の内側におけるフラックスは \(1/\pi/(r1)^2\) となります。 r1 と r2 の関係は、 dir=iso の場合を除いて r1 \(\le\) r2 としてください。 dir=iso の場合は基本的に r1=r2 としてください(r1>r2でも可)。 またその際、 r1 , r2 はそれぞれ内半径と外半径ではないのでご注意ください。
ag1,ag2,pg1,pg2 を使って角度範囲を指定した場合、その範囲外の粒子がサンプリングされた場合は、その粒子をエネルギー0の光子として即座にカットオフします。 したがって、不要な方向からの粒子を発生させずに計算時間を短縮することができます。 一方、即座にカットオフされた光子も線源としてカウントされますので、規格化定数( totfact ) は、 ag1 や ag2 を指定しない場合(例えば、単位フルエンス( \(cm^2\) )あたりに規格化したい場合は線源面の表面積 \(\pi(r2)^2\) )から変更する必要はありません。 ただし、 isbias=1 とした場合は、許容角度・エネルギー内に粒子が発生するように乱数を調整しますので計算時間は短縮できますが、宇宙線線源モードの場合は予めサンプリングが成功する割合を計算して totfact に乗じておく必要があります。
図 5.3.2 dir=isoの場合のイメージ図。ただし線源発生位置は常に中心から半径 r1 の球面上となります。¶