5.2.8. イベントジェネレーターとカーマ近似

表 5.2.82 e-mode

説明

(D=0)
Event generator modeに関するオプション。
=0
単純サンプリングモード(イベントジェネレータモ―ド無効)。
=1
Event generator mode Ver. 1. (単純サンプリング + 蒸発モデル).
=2
Event generator mode Ver. 2 (Ver.1+荷電粒子生成量高精度化+中性子エネルギー分布の高精度化).
=3
Event generator mode Ver. 3 (Ver. 2 + 残留核の励起状態)

e-mode \(\ne\) 0で高エネルギー核データライブラリー [1] を利用した場合、全反応断面積のみライブラリーから読み込み、2次粒子の情報は核反応モデルにより決定します。 ただし、その場合でも、20MeV以下の中性子に対してはEvent generator mode Ver. 1, 2もしくは3が利用されます。

表 5.2.83 ikerman

説明

(D=0)
[t-deposit]で付与エネルギーを計算する際、中性子に対してカーマ近似の使用の有無を決めるオプション。
=0
自動調整。イベントジェネレータモードを使用すると(e-mode \(\ge\) 1)、中性子反応により放出される荷電粒子を明示的に計算するため、カーマ近似は利用しなくなります。
=1
常にカーマ近似を利用しない。
表 5.2.84 ikermap

説明

(D=0)
[t-deposit]で付与エネルギーを計算する際、光子に対してカーマ近似の使用の有無を決めるオプション。
=0
自動調整。EGS5モードを使用すると(negs=1,2)、2次電子を明示的に計算するため、カーマ近似は利用しなくなります。また、EGS5モードを利用しない場合でも、電子のカットオフエネルギーemin(12)及びemin(13)を10 MeV以下に設定すると利用しなくなります。
=1
常にカーマ近似を利用しない(電子による付与エネルギーを計算する)。

イベントジェネレータモードは、20 MeV以下の中性子による検出器波高、残留核の反跳、微細線量など、イベントごとの量を計算する場合必要な機能です。単純サンプリングモード(e-mode=0)は核データの二次中性子エネルギー分布を正確に再現しますが、 エネルギー・運動量保存則は満たしません。e-modeオプションの詳細は 5.2.27 章 をご覧ください。