5.2.6. 弾性散乱や全断面積、反応断面積モデル

表 5.2.69 ielas

説明

(D=2)
弾性散乱オプション
=0
弾性散乱を考慮しない
=1
中性子の弾性散乱を考慮する
=2
中性子と陽子の弾性散乱を考慮する
表 5.2.70 ielms

説明

(D=720)
弾性散乱角度分布分点数
表 5.2.71 icxnp

説明

(D=1)
1 GeV以下の中性子・水素散乱断面積オプション。
=0
JAMオリジナル断面積。
=1
JENDL/HE-2007に格納された値。
表 5.2.72 icxsni

説明

(D=0)
核子・原子核間の反応断面積、弾性散乱、全断面積オプション
=0
Pearlstein-Niitaの式 [1]
=1
KUROTAMAモデル
=2
Satoの式 [2]
表 5.2.73 icrhi

説明

(D=2)
原子核・原子核反応の反応断面積オプション
=0
Shen の式
=1
Tripathiの式(NASA の式)
=2
KUROTAMAモデル
=3
重陽子用特別モデル
=4
Tripathiの式(最適化版)
=5
KUROTAMAモデル(最適化版)

オリジナルのTripathiの式 [3] は、軽イオンに対して低エネルギー補正項 \(X_m\) が導入されていますが、PHITSでは \(X_m=1\) として計算しています。

icrhi=3 の重陽子特別モデルでは、実験値を再現するように調整したモデルになります。 基本はTripathiの式を使用して、炭素標的の場合のみShen の式を使用します。

KUROTAMAモデルおよびKUROTAMAモデル最適化版は、幅広いエネルギー範囲において様々な原子核間同士の反応断面積を再現する最新のモデルです。詳細はそれぞれ文献 [4] 、文献 [5] をご覧ください。また、これらのモデルを使用して得られた結果を使用して論文発表等を行う場合は、必ず該当文献をご引用ください。

表 5.2.74 icrdm

説明

(D=0)
重陽子の反応断面積オプション
=0
icrhiと同じ
=1
MWOの式

MWOの式は、重陽子の全反応断面積を精度良く記述するモデルです。主に、入射エネルギーが1 GeV以下の領域および標的核が炭素以上の大きさをもつ場合に、高い信頼性をもちます。詳細は文献 [6] をご覧ください。また、本モデルを使用して得られた結果を使用して論文発表等を行う場合は、必ず該当文献をご引用ください。

表 5.2.75 icxspi

説明

(D=1)
パイオンの反応断面積オプション
=0
幾何学的な断面積
=1
Hashimotoの式

バージョン2.86より、Hashimotoの式がパイオンの全反応断面積のモデルとしてデフォルトで使用されます。この式は、従来の幾何学的な断面積と比べて、入射エネルギー依存性を考慮しており、デルタ共鳴によるピーク構造を再現します。