7.6. [ T-Deposit2 ] セクション¶
このタリーは、 [t-deposit] を 2 つの領域で同時に実行し、付与エネルギーをタリーしてその相関などを見るものです。
\(dE\) 、 \(E\) カウンターなどの模擬に用いることができ、2 つの領域の付与エネルギーの相関を 2 次元プロットすることなどができます。
[t-deposit] において output=deposit とした場合と同様に、検出器の応答を模擬することができます。
このタリーでは、 [t-deposit] タリー同様、任意の物質の LET( \(dE/dx\) ) の関数のユーザー定義のファクターを乗じることができます。
これは、 usrdfn1.f 、 usrdfn2.f で定義されます。
value |
explanation |
reg |
メッシュ型。 |
value |
explanation |
r1 r2 |
必ず 2 つの領域番号を指定します。 |
値 |
説明 |
1,2,3,4,5
|
領域r1に関するエネルギーメッシュ。メッシュサブセクションの定義方法は 6.6.1 章 を参照。
|
値 |
説明 |
1,2,3,4,5
|
領域r2に関するエネルギーメッシュ。メッシュサブセクションの定義方法は 6.6.1 章 を参照。
|
value |
explanation |
1, 2, 3, 4, 5 (省略可) |
時間メッシュ。 メッシュサブセクションの定義方法は 6.6.1 章 を参照。 |
value |
explanation |
all (default), 粒子名 |
タリーする粒子。 |
value |
explanation |
eng1, eng2, t |
出力データの \(x\) 軸。 |
e12, e21, t-e1, t-e2, e1-t, e2-t |
2次元表示。 |
value |
explanation |
(省略可, D=part) |
画像出力ファイルで同じページに表示するデータの種類を指定します。 axis で指定できるパラメータを指定できます。 |
value |
explanation |
|
出力ファイル名を定義します。 これは axis の各設定に対して必要です。 |
value |
explanation |
(省略可, D=file) |
restart 計算で過去の tally を読み込むファイル名を定義します。 axis を複数定義していても、指定する resfile は1つだけです。 |
value |
explanation |
1, 2 |
1: Number [1/source] 2: Number [1/nsec/source] |
value |
explanation |
(省略可, D=1.0) |
規格化定数。 |
[t-deposit2] では、荷電粒子のエネルギー付与だけをタリーするので、タリーする領域に入る粒子ごとのエネルギー付与を part= で指定することはできません。 領域に入る粒子毎の付与エネルギーをタリーするには、 [counter] で part= を用いて、特定の入射粒子から引き起こされる付与エネルギーをカウンターで指定する必要があります。
value |
explanation |
(省略可) |
タイトル。 |
value |
explanation |
(省略可) |
ANGEL パラメータ。 |
value |
explanation |
(省略可) |
ANGEL パラメータの特別な書式。 |
value |
explanation |
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 |
2次元表示のオプション。 |
(省略可, D=3) |
value |
explanation |
(省略可) |
\(x\) 軸タイトル。 |
value |
explanation |
(省略可) |
\(y\) 軸タイトル。 |
value |
explanation |
(省略可) |
\(z\) 軸タイトル。 |
value |
explanation |
(省略可) |
領域 r1 に関する LET( \(dE/dx\) ) を評価する物質番号です。 省略時は実際の物質です。 |
value |
explanation |
(省略可) |
領域 r2 に関する LET( \(dE/dx\) ) を評価する物質番号です。 省略時は実際の物質です。 |
value |
explanation |
(省略可, D=0) |
領域 r1 に関して、 0: ファクター無し、 1: usrdfn1 を使用、 2: usrdfn2 を使用します。 |
value |
explanation |
(省略可, D=0) |
領域 r2 に関して、 0: ファクター無し、 1: usrdfn1 を使用、 2: usrdfn2 を使用します。 |
value |
explanation |
(省略可, D=0.0) |
タリー領域 1 の検出器分解能を表すパラメータ 1 です。
dresol1= \(\sigma_r\) 、 dfano1=F の場合、各イベントの付与エネルギー \(E\) は標準偏差が \(\sqrt{\sigma_r^2+FE}\) のガウス分布に従って分散されます。
ただし、 dresol1<0 の値を入力すると、エネルギー分解能は |
value |
explanation |
(省略可, D=0.0) |
タリー領域 2 の検出器分解能を表すパラメータ 1 です。 詳細は dresol1 を参照してください。 |
value |
explanation |
(省略可, D=0.0) |
タリー領域 1 の検出器分解能を表すパラメータ 2 です。 詳細は dresol1 を参照してください。 |
value |
explanation |
(省略可, D=0.0) |
タリー領域 2 の検出器分解能を表すパラメータ 2 です。 詳細は dresol1 を参照してください。 |
value |
explanation |
(省略可) |
reg メッシュに対して各領域の体積を定義します。 このオプションの下に体積定義サブセクションが必要です。 ここで定義しない場合は、 [volume] で定義した値が用いられます。 reg= に ( ) を用いた特殊な領域指定を行い、この volume サブセクションを定義しない場合は、内部で定義された領域番号が input echo に出力されます。 |
reg vol |
体積定義。 詳細は [volume] セクションを参照してください。 |
value |
explanation |
72 (default) |
体積入力 echo における1行あたりの最大カラム数。 |
value |
explanation |
0 (default), 1, 2 |
1 で出力ファイルを ANGEL で処理した eps ファイルを作成します。
ファイル名は出力ファイルの拡張子を |
value |
explanation |
part の数 (default) |
eps ファイルに表示する part の数を指定します。 このパラメータはタリー eps ファイルに表示する粒子数だけを制限し、数値データファイルには影響しません。 |
value |
explanation |
(省略可, D=-9999) |
i 番目の counter の最小値。 |
value |
explanation |
(省略可, D=9999) |
i 番目の counter の最大値。 |
value |
explanation |
(省略可, D=-9999) |
i 番目の history-counter の最小値。 このパラメータは batch variance mode の istdev=1 では指定できません。 |
value |
explanation |
(省略可, D=9999) |
i 番目の history-counter の最大値。 このパラメータは batch variance mode の istdev=1 では指定できません。 |
value |
explanation |
(省略可, D=-1) |
STD cut off のしきい値。 |
stdcut を指定すると、PHITS は STD、すなわち標準偏差の値に応じて自動的 に計算を停止します。 この機能は stdcut が正で、 [parameters] セクションにおいて itall=0,1 を指定した場合に利用できます。 1バッチの最後に、タリー結果の STD の相対値がすべて 0 より大きく stdcut より小さい場合、計算は停止します。 2つ以上のタリーセクションで stdcut を設定した場合は、それらすべてが 条件を満たした時にこの機能が動作します。
letmat1 と letmat2 で物質を指定する場合の密度は、 [Material] セクションで定義された密度となります。 したがって、水に対する LET 分布を計算したい場合、 [Material] セクションで水の密度が 1 g/cm \(^3\) となるように定義する必要があります。 また、負の場合は電子・陽電子の \(dE/dx\) として 1 g/cm \(^3\) の水に対する値が参照されます。
サンプルプログラムとして、 usrdfn1.f には粒子の LET に ICRP60 で定義された \(Q(L)\) 関係を乗じて線量当量を導出するプログラムが入っており、 usrdfn2.f には microdosimetric kinetic model に基づいて生物学的線量を導出するプログラムが入っています。
これらの関数は、カーマ近似や飛跡構造解析モードによる付与エネルギーは考慮されません。