7.23. [ T-4Dtrack ] セクション

粒子の軌跡情報(位置と時間)を出力します。出力ファイルを PHIG-3D の Particle tracks タブで読み込ませることで、計算体系上に軌跡を出力できます。

表 7.23.1 file

value

explanation

output file name

書き出し用ファイル名です。

表 7.23.2 reg

value

explanation

all (省略時)

飛跡を書き出す領域番号を指定します。 書式は共通パラメータの領域指定と同じです。

表 7.23.3 part

value

explanation

all (省略時)

飛跡を書き出す粒子を指定します。 指定しない場合は全ての粒子を書き出します。 partnucleus が含まれている場合、不安定原子核も書き出し対象になります。 ただし、対象となる原子核は、半減期が HalfLifeMinHalfLifeMax の間のものに限定されます。

表 7.23.4 stepminEM

value

explanation

0.0 (省略時)

電子、陽電子、光子の最小ステップ距離 [cm] です。 この値を調整することで、PHIG-3D を用いた描画の質を大きく損なうことなくデータサイズを小さくできます。 詳細は下の (1) を参照してください。 スキップの例外は下の (2) を参照してください。

表 7.23.5 SkipRate

value

explanation

0.0 (省略時)

粒子トラックの端点の書き出しをスキップする割合を指定します。 全粒子に対して適用され、0 から 1 の値を設定します。 例えば SkipRate=0.9 と指定した場合、90% の確率で端点の書き出しがスキップされます。 出力ファイルサイズは、およそ (1-SkipRate) 倍になります。 スキップの例外は下の (2) を参照してください。

表 7.23.6 SkipRate-of(kf-code)

value

explanation

0.0 (省略時)

SkipRate を kf-code で指定された粒子にのみ適用します。 例えば SkipRate-of(2112)=0.9 と指定した場合、中性子に対し 90% の確率で端点の書き出しがスキップされます。 SkipRate も同時に設定されている場合、SkipRate-of の設定値が優先されます。

  1. ある粒子飛跡は、基本的に連続したステップで構成されます。電子、陽電子、光子の平均自由行程は基本的に非常に小さく、したがって全てのステップを書き出すとデータサイズが非常に大きくなってしまいます。そこで、あるステップの始点からの距離が stepminEM 以下のステップは書き出さないことで、データサイズを節約します。

  2. 次の 3 条件のいずれかを満たす場合は、飛跡点の書き出しがスキップされません。

    1. 粒子がエネルギーカットオフに達する。

    2. 粒子が領域の境界に達する。

    3. 相互作用を起こし、終状態の数が 2 以上の場合。

表 7.23.7 HistoryMax

value

explanation

none (省略時)

書き出すイベント数の最大値です。 省略時は全てのイベントを書き出します。

表 7.23.8 HistoryFile

value

explanation

input file path

書き出すイベント番号を指定したファイル名です。 指定しない場合は全てのイベントを書き出します。 ファイル構造は、1 行ごとに書き出したいイベントの NOCAS (イベント番号)と NOBCH (バッチ番号)を記入します。 数値は実数形式でも読み込めるため、NOCASNOBCH を指定した dump データファイルも読み込めます。

表 7.23.9 format

value

explanation

t4d (省略時)

t4d フォーマットで出力します。 詳細は /phits/utility/t-4dtrack/T4D-format/readme-jp.pptx を参照してください。

pict

EGS5 で用いられる pict フォーマットで出力します。

表 7.23.10 verbose

value

explanation

0

PHIG-3D での飛跡表示に必要最小限の情報を出力します。

1 (省略時)

飛跡のセル情報なども出力します。 セル情報の活用法の例は /phits/utility/t-4Dtrack/OriginTrackFinder/readme-jp.pptx を参照してください。

2

カウンターの情報なども出力します。 ただし、カウンターの値を出力する際は、別のタリーで ctmin または ctmax を用いる必要があります。 詳細は /phits/utility/t-4Dtrack/format/readme-jp.pptx を参照してください。

表 7.23.11 precision

value

explanation

6 (省略時)

出力する実数の桁数です。

以下は、HistoryFile で指定するファイルの入力例です。

リスト 7.23.1 HistoryFile の入力例
  # NOCAS  NOBCH
        1      1
        2      1
        3      1
        1      2
        2      2
        3      2
表 7.23.12 PinnedOption

value

explanation

0 (省略時)

指定した粒子がエネルギーカットオフ以下になり停止した後、すぐに描画から消さずに残すかを選択します。 残す時間は指定可能です。 ピン留めしません。

1

生成原子核をピン留めします。 対象の原子核を半減期で指定可能です。

2

PinnedParticles で指定した粒子をピン留めします。

表 7.23.13 PinnedTimeOption

value

explanation

0 (省略時)

ピン留めする時間のタイプを固定時間とします。 PinnedTimeFix で指定します。

1

aHalf × 不安定核の半減期 とします。

2

max(0, aHalf × log10(半減期/s) + bHalf) [ns] とします。

表 7.23.14 PinnedTimeFix

value

explanation

10.0 (省略時)

ピン留めする固定時間 [ns] です。 PinnedTimeOption=0 で使用します。

表 7.23.15 aHalf

value

explanation

1.0 (省略時)

半減期のスケールパラメータです。 PinnedTimeOption=1,2 で使用します。

表 7.23.16 bHalf

value

explanation

0.0 (省略時)

半減期の対数項のスケールパラメータです。 PinnedTimeOption=2 で使用します。

表 7.23.17 HalfLifeMin

value

explanation

1.0e-22 s (省略時)

対象とする不安定核種の半減期の最小値です。 part=nucleusPinnedTimeOption=1,2 で利用されます。 数値の後にスペースを 1 つ以上入れ、その後に時間の単位を入力します。 使用可能な単位は s, min, h, d, y です。

表 7.23.18 HalfLifeMax

value

explanation

3.0e+32 s (省略時)

対象とする不安定核種の半減期の最大値です。 part=nucleusPinnedTimeOption=1,2 で利用されます。 数値の入力方法は HalfLifeMin と同じです。

表 7.23.19 PinnedParticles

value

explanation

none (省略時)

ピン留めする粒子名または kf-code を入力します。 複数入力する場合はスペースで区切ります。