2.3. Linux OSにおけるインストール及び実行方法

2.3.1. インストール方法

PHITSパッケージから phits.zip をインストールしたいフォルダにコピーします。 また、PHITSパッケージの linux フォルダからLinux用のインストーラ PHITS-Installer_lin.sh を同じフォルダにコピーしてください。 インストーラに実行権限を付加するため、ターミナルで、このフォルダに移動して以下のコマンドを実行してください。

リスト 2.3.1 インストーラへの実行権限付与
 chmod +x PHITS-Installer_lin.sh

次にインストーラーを実行します。 以下の様に実行してください。

リスト 2.3.2 Linux用インストーラの実行例
 ./PHITS-Installer_lin.sh

ZIPファイルの解凍、各ファイルに書かれたPATHの修正、実行ファイルPATHの設定の順でインストール作業が行われます。 ZIPファイルの解凍の際にパスワードの入力が求められますので、インストール用のパスワードを入力してください。 Bashの使用を想定してPATHの設定を .profile に追加しているので、他のシェルを使用している方は適宜変更してください。 インストールの途中でエラーが表示されないようであれば、無事インストールは完了です。

PATHの設定を有効にするために、以下のコマンドを実行してください。

リスト 2.3.3 PATH設定の反映
 source ~/.profile

次回ログイン以降は、ログイン時に自動的に .profile が読み込まれるはずですので、上のコマンドをログイン毎に行う必要はありません。

2.3.2. 実行方法

Linux環境ではターミナルでPHITSを実行します。 ターミナルを起動し、 cd コマンドを使ってインプットファイルのあるフォルダに移動した後、ターミナルで下記のように入力します。

リスト 2.3.4 ターミナルでのPHITS実行例
 phits.sh phits.inp

ここで、 phits.inp はPHITSのインプットファイル名です(例: lec01.inp)。 ターミナルで↑キーを押せば過去のコマンド履歴が出ますので、同じインプットファイルを何度も実行する場合に便利です。

PHITSと同様、ANGELやDCHAINもターミナルから実行できます。 ANGELの実行方法は、ターミナルで

リスト 2.3.5 ターミナルでのANGEL実行例
 angel.sh angel.inp

と入力します。 ここで angel.inp は、ANGELのインプットファイル名です(例: track_xz.out)。 DCHAINの実行方法は、ターミナルで

リスト 2.3.6 ターミナルでのDCHAIN実行例
 dchain.sh dchain.out

と入力します。 ここで dchain.out は、DCHAINの入力ファイル名(PHITSの [t-dchain] で指定したファイル名)です。

(注) 実行時に許可がありません等のエラーがでる場合は、実行ファイルに実行権限が付加されていないことが原因と思われるので、実行ファイルが格納されているフォルダ phits/bin/ 等に移動し、以下のコマンドにより実行権限の付加を行ってください。

リスト 2.3.7 実行権限付与の例
 chmod +x XXX

ここで、 XXX は実行ファイル名です。

2.3.2.1. シェルを使用せず直接実行ファイルを指定して実行する方法

インプットファイルのあるフォルダに移動した後、以下の様にコマンドを入力することで、シェルファイル phits.sh を利用せずに直接実行ファイルを指定して実行することができます。

リスト 2.3.8 実行ファイルを直接指定する例
 phitsXXX.exe < input.inp

ここで、 phitsXXX.exe はPHITS実行ファイル、 input.inp はインプットファイルを表します。 ただ、この実行方法で infl を用いる場合には注意が必要で、 input.inp の1行目を

リスト 2.3.9 infl 使用時の入力例
 file = input.inp

として自身のファイル名を記述してください。 infl の使い方については、 4.3 章 をご覧ください。