2.4. 実行ファイルの変更方法

PHITSの実行ファイルは、Windows、Mac、Linux用全て phits/bin フォルダに格納されており、1つのCPUを使うシングル版のみならず並列計算用やデバッ グ用のものが含まれています。 これらの実行ファイルは、インプットファイルの最初のセクションの前にコマンドを入れることにより、使い分けることが可能です。

並列計算にはメモリ共有型並列とメモリ分散型並列があります。 メモリ共有型並列で実行する場合は、PHITSのインプットファイルにおいて、最初のセクションの前に

リスト 2.4.1 OpenMP並列計算の指定例
 $OMP=N

(Nは使用するCPUコア数)を加えてください。 その際、N=1の場合は並列計算を使用しません。 また、N=0の場合は計算機が持つ全てのコアを使用します。 なお、バージョン2.73より、メモリ共有型並列計算は64bit版Windowsのみで動作するようにしていますのでご注意ください。 また,

リスト 2.4.2 MPI並列計算の指定例
 $MPI=M

と指定すれば並列数Mのメモリ分散型並列で実行可能ですが、そのためには、事前にIntel MPI(WindowsとLinuxの場合)のインストールが必要になります。 詳しくは 11.1.1 章 をご参照下さい。

また、最初のセクションの前に

リスト 2.4.3 デバッグモードの指定例
 $DBG=1

と書くことにより、メモリ違反や未初期化変数のチェックを行うデバッグモードでの計算が可能となります。 PHITSの実行中にAccess violationもしくはSegmentation faultというエラーが起きたり、無限ループや計算の異常終了などが発生したら、デバッグモードで実行してください。 何かエラーメッセージが出たら、そのメッセージを実行したPC環境の情報とともにPHITS事務局までご連絡ください。