3.3. カード3: 計算条件設定

表 3.3.1 IDIVS PHITS: same name

説明

(D=50)

各照射時間ステップの時間細分割数。細分割した各時間で、照射中の崩壊を考慮した核種生成量を計算する。時間間隔が粗すぎると計算精度が低下する一方、計算時間は概ね IDIVS に比例する。照射時間と冷却時間の関係にもよるが、50~300分割程度が望ましい。

表 3.3.2 ICHAIN PHITS: same name

説明

(D=100 [1])

核種あたりに考慮する線形チェインの最大数。

表 3.3.3 ILCHAIN PHITS: same name

説明

(D=ICHAIN, DP=100)

各線形崩壊チェインの最大長。

表 3.3.4 ITDECS PHITS: same name

説明

(D=0, DP=1; JMODE=0,2の場合に有効)

連続的な一次ビーム照射によるターゲット核種の減衰/燃焼を考慮するオプション [2]。大強度ビームによる長時間照射では必要となるが、水銀ターゲットのようにターゲット物質が常に供給される場合には、照射による減衰を考慮する必要はない。

= 0

ビーム核反応によるターゲット核種の減衰を考慮しない。

= 1

ビーム照射によるターゲット核種の燃焼を考慮する。

表 3.3.5 ITDECN PHITS: same name

説明

(D=0, DP=1; JMODE=1,2の場合に有効)

20 MeV未満の中性子による核変換に伴うターゲット核種の減衰/燃焼を考慮するオプション [3]。中性子反応による減衰補正は通常実施すべきであるが、ターゲット物質が常に供給される場合には考慮する必要はない。

= 0

中性子反応によるターゲット核種の減衰を考慮しない。

= 1

中性子照射によるターゲット核種の燃焼を考慮する。

表 3.3.6 ISOMTR PHITS: same name

説明

(D=0, DP=2,0 [4])

核種生成量ファイル中の準安定状態の取り扱いオプション。

= 0

準安定状態と基底状態を別の核種として扱う。

= 1

すべて基底状態として扱う。

= 2

準安定状態と基底状態が等しい確率で生成されるものとして収率を分配する。

表 3.3.7 IXSRALL PHITS: same name

説明

(D=0, DP=1)

全中性子反応断面積データを一度に読み込んでメモリに保持し、領域ごとに読み込んで破棄する方法より計算を高速化するオプション。

= 0

領域ごとに断面積データを読み込む。多数の領域では遅いが、必要なメモリは少ない(従来の方法)。

= 1

断面積データを一度だけ読み込み、全領域の計算用に保持する。多数の領域では速いが、より多くのメモリを必要とする。

表 3.3.8 IFISYD PHITS: same name

説明

(D=1, DP=0,2 [5])

20 MeV未満の中性子による誘起核分裂収率を扱うオプション。

= 0

効果なし(これらの核分裂を考慮しない)。

= 1

誘起核分裂反応による核分裂収率を考慮する(JMODE=1,2が必要)。

= 2

誘起核分裂反応と自発核分裂反応による核分裂収率を考慮する。JMODE=-1または0の場合は、自発核分裂収率のみを考慮する。

核分裂を起こす核種を含む問題では、核分裂によって各核種へ至る崩壊・反応経路の数が大幅に増えるため、ICHAINを既定値の100から500~1000へ増やすことを強く推奨する(4.7節 参照)。