2. バージョン別変更履歴¶
Version 3.36 (2026-03-31)
DCHAINに並列計算機能を追加し、領域またはメッシュ単位で独立した並列実行が可能となった。OpenMPおよびMPIによる並列化に対応するが、OpenMPとMPIを併用するハイブリッド並列には対応しない。入力ファイルの先頭で
$OMPまたは$MPIを指定することにより、並列実行を制御できる。
Version 3.35 (2025-03-28)
PHITSのRI線源
[source]出力モードにあった複数の不具合を修正した。また、proj = photonに加えて、all、electron、positron、alphaを出力する機能を追加した。この改良に伴い、PHITSOUTの意味を変更した。IGSDEFとIGSORGの既定値を0に変更した。一部の放射化断面積ライブラリへ \((n,n')\) 反応断面積データを追加した。
JENDL-5の放射化断面積を追加し、
INXSLIB=100、101、102、120の内容を変更した。
Version 3.25 (2021-07-12)
入力パラメータ
IFISYD、INFYLIB、INFYERG、ISFYLIB、HNFYLIB、HSFYLIB、ERGTHFA、ERGFAFU、RADLEV、ILCHAINを追加した。2015年以降無効となっていた中性子誘起核分裂収率および自発核分裂収率を再び扱えるようにした。GEFモデルで計算した収率を使用し、評価済みデータが利用できる場合は、ENDF/B-VIII.0、JENDL/FPY-2011、JEFF-3.3、およびこれらを組み合わせたハイブリッドライブラリの収率で補完できる。
PHITSのRI線源用[Source]セクションを出力するオプションを追加した。これにより、\(\gamma\) 線、e\(^-\)、e\(^+\)、\(\alpha\) 粒子の崩壊放出を正確なエネルギーでシミュレーションできる(新しい
PHITSOUTオプションを参照)。核種あたりの崩壊系列の最大数(
ICHAIN)と、系列の最大長(ILCHAIN)を個別に設定できるようにした。
Version 3.24 (2021-03-22)
JMODEで無視するよう指定した物理量について、中性子フラックスまたは核種生成量ファイルが存在しなくても計算を中止しないようにした。xyzメッシュ体系で、光子[Source]セクションを含む \(^*\)
.pht出力ファイルを、個別線源ではなくマルチソース形式とした。4.13節 を参照。ハイブリッド放射化断面積ライブラリの優先順位を変更し、放射化専用ライブラリを優先するようにした。4.6.2節 の脚注を参照。
Version 3.23 (2021-01-18)
DCHAINの新しい主要参考文献 [RMA+20] が出版された。
入力パラメータ
IMTCARD、IMTCNUM、IMTCMETA、THMATND、IDOSUNIT、IANGBPWR、ANGELOUT_NUCLIDESを追加した。PHITS形式のmaterialカードを格納する \(^*\)
.mat出力ファイルを追加した。光子実効線量率の線量、面積、時間の各単位を変更できるようにした。
ANGELプロットへ個別核種およびビームスケジュールのデータを追加できるようにした。
ANGELOUT_REGIONの領域を、番号IREGSまたは名前HRGCMMで指定できるようにした。本マニュアルの 4.12節 に計算例を追加した。
xyzメッシュ体系で使用できる物質数の上限を10から100へ増やした。
\(^*\)
.yld出力ファイルでターゲット核種のインベントリが二重計上される不具合を修正した。
Version 3.21 (2020-09-14)
入力パラメータ
IXSRALL、IWRCHNUC、IDOSECF、IREDUFMT、IRDONCE、IPLOTMODE、IPLOTAXIS、FOAMOUT、FOAMVALSを追加した。ENDF/B-VII.1、ENDF/B-VIII.0、JENDL-4.0、JEFF-3.3、FENDL/A-3.0、EAF-2010、BROND-3.1、CENDL-3.1、TENDL-2017、およびこれらを組み合わせたハイブリッド放射化断面積ライブラリを追加した。ファイルはバージョン3.18で追加し、
INXSLIBの値はバージョン3.21で更新した。ICRP 116の実効線量換算係数とICRP 74の周辺線量当量換算係数を追加した。
四面体メッシュ体系(
mesh = tet)に対応した。xyzメッシュ体系の2次元表示機能を追加した。
\(^*\)
.dtrkファイルから中性子フラックスの統計不確かさを伝播する機能を追加し、PHITSからDCHAINへの統計不確かさ伝播機能を完成させた。PHITSの[T-Dchain]が生成する[T-Track]および[T-Yield]出力に簡略形式を導入した。
特にメッシュ数が多い場合の計算効率を大幅に改善した。従来の動作も選択できる。
\(^*\)
.dcsファイルで指定した核種だけを追跡する機能を追加した。xyzメッシュ体系では、\(^*\)
.phtファイル中の線源境界ボックスを自動的に定義するようにした。四面体メッシュ体系用の \(^*\)
.csvおよび \(^*\).foam出力ファイルを追加した。xyzグリッドメッシュ用の \(^*\)
.pxy.ang、\(^*\).pxz.ang、\(^*\).pyz.ang出力ファイルを追加した。時間ステップ数の上限を100から1000へ増やした。
領域数の上限を撤廃した。ただし、実際に扱える領域数はシステムメモリによって制限される。
Version 3.14 (2019-08-18)
入力パラメータ
INXSLIB、IDCYLIB、HNXSLIB、HDCYLIB、IWRTCHN、CHRLVTH、IWRCHDT、IWRCHSS、IERTDCHO、HENMTCFを追加した。ENDF/B-VIII.0、JENDL/AD-2017、およびハイブリッド崩壊ライブラリの選択肢を追加した。
JENDL/AD-2017放射化断面積ライブラリを追加した。
崩壊系列と反応率を格納する \(^*\)
.dcs出力ファイルを追加した。\(^*\)
.dyldファイルから核種生成量の統計不確かさを伝播する機能を追加した。