13.1. ANGEL

ANGEL は、簡単なインプットから、EPS 形式のグラフを素早く描くために設計されたプログラムです。すなわち、ANGEL は、Angel 言語(数値データファイルをグラフ化するために書き加える必要最低限の命令)から PostScript 言語(Adobe 社のグラフィックコントロールプログラムの規格のプログラム言語)への翻訳機です。

ANGEL は PHITS のソースに含まれており、PHITS の出力でも ASCII ファイルのほかに EPS ファイルを得ることができますが、その後のグラフの整形などに ANGEL が必要になる場合があります。単体の ANGEL をコンパイルするためには、/src/ フォルダにある make.ang を用いて、次のようなオプションを付けて make してください。

リスト 13.1.1 ANGEL のコンパイル例
make -f make.ang

その他の ANGEL に関することは、ANGEL のマニュアルを参照してください。

13.1.1. タリー定義文

13.1.1.1. ANGEL パラメータ

タリー出力で、ANGEL のパラメータを追加します。

リスト 13.1.2 ANGEL パラメータの指定例
angel = xmin(1.0) ymin(1.3e-8)

ここで定義したパラメータは、タリー出力の中で次のように記載され、横軸と縦軸の最小値をそれぞれ指定した値に変更します。

リスト 13.1.3 タリー出力中での記載例
p: xmin(1.0) ymin(1.3e-8)

主要な ANGEL パラメータを以下に示します。他の ANGEL パラメータに関しては、ANGEL のマニュアルを参照してください。

表 13.1.1 ANGEL パラメータ

ANGEL パラメータ

説明

xmin

横軸の目盛の最小値。

xmax

横軸の目盛の最大値。

ymin

縦軸の目盛の最小値。

ymax

縦軸の目盛の最大値。

xlin

横軸を線形表示。

xlog

横軸を対数表示。

ylin

縦軸を線形表示。

ylog

縦軸を対数表示。

xdec

横軸数値を 10 進数表記。

xexp

横軸数値を指数表記。

ydec

縦軸数値を 10 進数表記。

yexp

縦軸数値を指数表記。

cmin

2 次元表示(カラープロット)の最小値。

cmax

2 次元表示(カラープロット)の最大値。

cmnm

長さの単位を cm から nm に変換。

cmum

長さの単位を cm から μm に変換。

cmmm

長さの単位を cm から mm に変換。

cmmt

長さの単位を cm から m に変換。

cmkm

長さの単位を cm から km に変換。

nsps

時間の単位を nsec から psec に変換。

nsus

時間の単位を nsec から μsec に変換。

nsms

時間の単位を nsec から msec に変換。

nssc

時間の単位を nsec から sec に変換。

scmn

時間の単位を sec から min に変換。

schr

時間の単位を sec から hour に変換。

scdy

時間の単位を sec から day に変換。

scyr

時間の単位を sec から year に変換。

cmap

カラーマップ名を指定します。例: angel = cmap(phits2)。使える cmap 名は phits2 および Matplotlib で使用されているもの [1] です。カラーマップ名に _r を付けることでカラーバーを反転できます。例: angel = cmap(hot_r)

ndis

横軸の目盛の最大値。

バージョン 2.89 以降、デフォルトの出力サイズを A4 から US レターに変更しました。もし、出力する EPS ファイルの用紙サイズを変更する場合は、ANGEL パラメータとして、a4us (US レター)、a3pp (A3)、a4pp (A4)、a5pp (A5)、b3pp (B3)、b4pp (B4)、b5pp (B5)を指定してください。括弧の中は各々の用紙サイズです。