計算打切エネルギー、モデル切り替えエネルギー -------------------------------------------------------------------------------- .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **emin(i)** :header-rows: 0 * - i - 値 - 説明 * - | 1 - | (D=1.0e-3) - | 陽子の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 2 - | (D=1.0e-11) - | 中性子の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 3 - | (D=1.0e-3) - | 正パイオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 4 - | (D=1.0e-3) - | 中性パイオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 5 - | (D=1.0) - | 負パイオンの計算打切エネルギー[MeV]。1MeVより小さくした場合は、エネルギーカットオフの際に負パイオンの吸収反応が起こらなくなります。 * - | 6 - | (D=1.0e-3) - | 正ミューオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 7 - | (D=1.0e-3) - | 負ミューオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 8 - | (D=1.0e-3) - | 正ケイオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 9 - | (D=1.0e-3) - | 中性ケイオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 10 - | (D=1.0e-3) - | 負ケイオンの計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 11 - | (D=1.0e-3) - | その他の粒子(ityp=11)の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 12 - | (D=1.0e+9) - | 電子の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 13 - | (D=1.0e+9) - | 陽電子の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 14 - | (D=1.0e-3) - | 光子の計算打切エネルギー[MeV]。 * - | 15 - | (D=1.0e-3) - | 重陽子の計算打切エネルギー[MeV/n]。 * - | 16 - | (D=1.0e-3) - | 3重陽子の計算打切エネルギー[MeV/n]。 * - | 17 - | (D=1.0e-3) - | 3Heの計算打切エネルギー[MeV/n]。 * - | 18 - | (D=1.0e-3) - | 4Heの計算打切エネルギー[MeV/n]。 * - | 19 - | (D=1.0e-3) - | 原子核の計算打切エネルギー[MeV/n]。 ここで、MeV/nは核子あたりのMeV。 粒子番号iは :numref:`tbl-partt` を参照。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **dmax(i)** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=emin(i)) - | (i=1,12,13,15,18)粒子番号iの粒子に対するライブラリー(電子・陽電子は原子反応ライブラリー、それ以外は核データライブラリー)を利用する際の上限エネルギー[MeV](重陽子及び :math:`\alpha` 粒子に対しては[MeV/n])。なお、i=3-11,16,17,19に対するライブラリーは、現在のところ使用できません。 * - | (D=20.0) - | (i=2)中性子に関する核データライブラリーを利用する際の上限エネルギー[MeV]。 * - | (D=1.0e+3) - | (i=14)光子に関する原子反応ライブラリーを利用する際の上限エネルギー[MeV]。 | PHITSのパッケージに含まれているライブラリーはi=1,2,12,13,14のみなので、これら以外の粒子についてはご自身でライブラリーを用意して使用してください。詳しくは :numref:`sec-ndatalibrary` をご参照ください。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **dpnmax** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=0) - | 光核反応ライブラリーを利用する上限エネルギー[MeV]。なお、dmax(14)は光子の原子反応(コンプトン散乱、光電効果など)に対するライブラリー上限エネルギーである点に注意。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **lib(i)** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | - | dmax(i)やdpnmaxを指定した際、最優先で利用される核データライブラリーの拡張子。ただし、dmax(2) :math:`\le` 20の場合は、アドレスファイル("xsdir")で最初に書かれたファイル("xsdir.jnd"の場合はJENDL-4.0)が優先されます。また、指定された核種に対するライブラリーがない場合、警告メッセージが表示されたうえで、20 MeV以下の中性子に対しては上記のアドレスファイルにある先頭ライブラリー、それ以外の粒子に対しては核反応モデルが自動的に利用されます。 * - | (D=20h) - | (i=1)陽子に対する核データライブラリ。デフォルト(20h) はJENDL-5 [#]_ * - | (D=20c) - | (i=2)中性子に対する高エネルギー核データライブラリ。デフォルト(20c)はJENDL-5。dmax(2) :math:`\le` 20の場合は適用されないことに注意。 * - | (D=20u) - | (i=14)光子に対する核データライブラリ。デフォルト(20u)はJENDL-5。光子の原子反応に対するライブラリではないことに注意。 * - | (D=20o) - | (i=15)重陽子に対する核データライブラリ。デフォルト(20o)はJENDL-5 * - | (D=20a) - | (i=18) :math:`\alpha` 粒子に対する核データライブラリー。デフォルト(20a)はJENDL-5 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **esmin** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=0.001) - | 電子・陽電子を除く荷電粒子のrange計算の最小エネルギー[MeV/n]。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **esmax** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=300000) - | 電子・陽電子を除く荷電粒子のrange計算の最大エネルギー[MeV/n]。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **cmin(i)** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=1.0) - | 粒子番号iの粒子の反応計算打切エネルギー[MeV]。(ただし、i=15-19の場合は[MeV/n]。)cmin(i)未満のエネルギーで起こる反応や散乱( :math:`\delta` 線生成も含みます)は無視する。 | ただし、中性子、電子・陽電子、光子のデフォルト値はemin(i)です。また、重陽子(i=15)のデフォルト値は0.001 MeV/nです。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **etsmin** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=1e-6) - | 飛跡構造解析を実施する電子(もしくは陽電子)のエネルギーの下限値[MeV]。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **etsmax** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=1e-2) - | 飛跡構造解析を実施する電子(もしくは陽電子)のエネルギーの上限値[MeV]。 .. rst-class:: no-caption-number .. list-table:: **tsmax** :header-rows: 0 * - 値 - 説明 * - | (D=1e-3) - | 陽子やイオンに対する飛跡構造解析を行う最大エネルギー[MeV/n]。飛跡構造解析を行わない場合は、ATIMAなど通常の阻止能モデルを使って電離エネルギー損失を計算します。各自でコンパイルしたPHITSでモデルKURBUCを使った陽子やイオンに対する飛跡構造解析を行いたい場合は、 :numref:`sec-KURBUC` をご参照ください。 emin, esmin, cmin, etsminによって各々のエネルギー領域に制限を与える際は、その値未満となります。したがって例えば、emin(1)で陽子の計算打切エネルギーを指定した場合、丁度その値のエネルギー(デフォルトだと0.001 MeV)をもつ陽子は計算打切とはなりません。一方、dmax, esmax, etsmaxの場合は、その値以下が対象となります。 輸送粒子のエネルギーがeminより低くなると、エネルギーカットオフとなり、輸送計算が打ち切られます。その際、残りの運動エネルギーはその場所に付与され、中性子を除く :numref:`tbl-decay` の粒子は崩壊します。また、陽電子は対消滅を起こします。 emin(2)やdmax(2)を指定しない場合、これらの値はnucdataオプションによって自動的に調整されます。例えば、nucdata=0の場合、emin(2)=dmax(2)=1.0e-3となります。また、emin(12,13)やdmax(12,13)を指定しない場合、これらの値はnegsオプションによって自動的に調整されます。例えば、negs=1の場合、emin(12,13)=0.1、dmax(12,13)=1.0e+3となります。詳細は、 :numref:`tbl-negs-nucdata` をご覧ください。 粒子のエネルギーを :math:`E` とした場合に、emin :math:`dmaxとすれば、ライブラリーを用いた計算をしません。中性子と光子のライブラリーの上限は、それぞれ20 MeVと100 GeVです。また、EGS5を利用しない場合の電子と陽電子のライブラリーの上限は10 GeVとなります。 エネルギー :math:`E` の荷電粒子について物質中の飛程(range)を計算する際、esmin :math:`