.. _output_file_names: DCHAIN出力ファイルの命名規則とパラメータ制限 -------------------------------------------- DCHAINを実行すると、出力オプションに応じて約10種類の基本出力ファイルが生成される。ファイル名は実行方法によって異なる。主な出力ファイルを :numref:`tab:dchain-output-files` に示す。 DCHAINの実行方法には、実行ファイルをコマンドラインから直接起動する従来方式と、\ ``/dchain-sp/bin/`` にある ``dchain.bat`` または ``dchain.sh`` を使用する方式がある。従来方式では、入力ファイル名を :math:`name` とすると、例えば ``dchain.exe <``\ :math:`name`\ ``>``\ :math:`name`\ ``.lst`` のように実行する。この場合、出力にはDCHAIN内部で定められた固定ファイル名が使用される。 通常はバッチまたはシェルスクリプトを使用する。これらのスクリプトはDCHAINとANGELを順に実行した後、出力ファイルを入力ファイル名に対応する ``name.*`` 形式へ改名する。例えば、入力ファイルが ``example.txt`` または ``example`` であれば、各出力ファイルは ``example.*`` となる。 .. _tab:dchain-output-files: .. list-table:: DCHAINの出力ファイル一覧 :header-rows: 1 :widths: 18 27 55 * - バッチ実行時のファイル名 - 単独実行時のファイル名 - 内容 * - ``*.act`` - ``spd-act.out`` - 各出力時刻における全生成核種のインベントリ、放射能、粒子別崩壊熱、半減期、線量率、およびガンマ線スペクトル。 * - ``*.ang`` - ``angel-data.ang`` - 各出力時刻の放射能、崩壊熱、線量率をプロットするためのANGEL入力ファイル。 * - ``*.gsd`` - ``out-gsdef`` - 各出力時刻の光子フラックススペクトルを表すMCNP形式の線源カード(SDEF)。 * - ``*.pht`` - ``out-phits`` または ``gamma_t``\ ``X``\ ``.pht`` - 各出力時刻の光子フラックススペクトルを表すPHITS形式の :math:`\gamma` 線源カード。 * - ``*_RI.pht`` - ``out-risrc`` または ``RIsrc_t``\ ``X``\ ``.pht`` - 各出力時刻の崩壊放出スペクトルを表すPHITS形式のRI線源カード。 * - ``*.mat`` - ``matcards.mat`` または ``matcards_t``\ ``X``\ ``.mat`` - 核種インベントリを原子分率で表したPHITS/MCNP形式のmaterialカード。 * - ``*.dcs`` - ``out-dcychains`` - 各計算時間ステップにおける核種インベントリの変化と、主な寄与を持つ崩壊系列図。 * - ``*.gso`` - ``out-gamsporg`` - 各出力時刻の光子放出核種を、領域および概略エネルギービン別にまとめたファイル。 * - ``*.alr`` - ``out-allreg`` - 各出力時刻における全領域合計の核種別放射能および崩壊熱。 * - ``*.yld`` - ``yield.out`` - 各領域の照射・冷却終了時における核種生成量。 * - ``*.lst`` - ``*.lst`` - 入力エコー、PHITS計算から受け取った値、崩壊ライブラリ中の核種確認、および各時間ステップの放射能・崩壊熱・CPU時間の概要。 * - ``*_pxy.ang`` - ``plot_xy-out`` - xyzメッシュの各z軸スライスについて、放射能の2次元XY平面図を作成するANGEL入力ファイル。 * - ``*_pxz.ang`` - ``plot_xz-out`` - xyzメッシュの各y軸スライスについて、放射能の2次元XZ平面図を作成するANGEL入力ファイル。 * - ``*_pyz.ang`` - ``plot_yz-out`` - xyzメッシュの各x軸スライスについて、放射能の2次元YZ平面図を作成するANGEL入力ファイル。 * - ``*.eps`` - *n/a* - 対応する ``*.ang`` 入力ファイルからANGELが生成するPostScriptプロット。 * - ``*.foam`` - ``foamout1_t``\ ``X``\ ``.foam`` - 四面体メッシュ体系用のOpenFOAM形式ファイル。 * - ``*.csv`` - ``foamout2_t``\ ``X``\ ``.csv`` - 四面体メッシュ体系用のCSV形式ファイル。 ``*_t``\ ``X``\ ``.*`` 形式のファイルは、指定した各出力時刻 ``ITOUT`` に対して生成される。この形式でないファイルは、通常、1回の計算につき各種類1個だけ生成される。 DCHAIN内部には、本マニュアルの入力パラメータ節で説明していないものを含め、いくつかの固定上限値が定められている。主な制限値を :numref:`tab:dchain-limits` に示す。これらを変更するにはDCHAINを再コンパイルする必要がある。定義は ``dchain-sp/src/include/cm_inputs`` にあり、\ ``maxmat`` だけは ``cm_inputm`` にある。 .. _tab:dchain-limits: .. list-table:: DCHAINパラメータの制限値 :header-rows: 1 * - 名前 - 値 - 説明 * - ``maxitm`` - 1000 - 照射/冷却時間ステップ数または出力時刻数の最大値。 * - ``maxmat`` - 100 - メッシュ体系のカード9に記載できる物質数の最大値(\ ``IMAT`` の最大値)。 * - ``maxtgn`` - 250 - ターゲット核種数の最大値。 * - ``maxdpl`` - 251 - ``dch_link.dat`` に記載するDCHAINデータフォルダーパスの最大文字数(PHITS入力の ``file(21)`` で指定)。 * - ``maxhl`` - 1350 - DCHAIN入力ファイルにおける1行の最大文字数。